成長実感がある社員はなぜ辞めないのか?

企業の人材定着において、「成長実感」の有無は大きな要因の一つとなります。成長を実感できる社員は、仕事へのモチベーションが高まり、組織へのエンゲージメントも強くなるため、離職率が低くなる傾向があります。では、なぜ成長実感があると辞めにくくなるのか? その心理的メカニズムについてお伝えします。

1.自己効力感の向上がモチベーションを高める
心理学者アルバート・バンデューラが提唱した「自己効力感」とは、「自分はこの課題を克服し結果を出せる」という信念や考え方のことを言います。自己効力感が高い人ほど、挑戦する意欲が増し、困難を乗り越えようとする傾向があります。仕事の中で成功体験を積み重ねることで、社員の自己効力感は向上し、自分自身の成長を実感できます。結果として、さらなる成長を求め、仕事に対する意欲が高まり、離職を考える可能性が低くなるのです。

2.成長の実感がエンゲージメントを高める
ギャラップ社の調査によると、職場でエンゲージメントが高い社員ほど、離職率が低いことが示されている。エンゲージメントとは、仕事や組織に対する心理的なつながりのことを指します。社員が成長を実感できる環境では、「この会社でならさらにスキルを伸ばせる」「自分はここで価値を発揮できる」というポジティブな感情が生まれやすくなります。結果として、会社に対する愛着が強まり、他の企業へ転職しようという気持ちが薄れるのです。

3.キャリアパスの明確化が「将来の見通し」をつくる
人は将来の見通しが立たない環境では不安を感じやすいです。成長を実感できる環境では、スキルアップの機会が豊富であり、昇進やキャリアの方向性が明確になります。そのため、「このままここで働いていて大丈夫か?」という不安を感じることが少なくなります。逆に、成長の機会が少ない職場では、社員は「自分はここにいても成長できない」「キャリアの停滞を防ぐために転職しよう」と考えるようになるのです。

■企業ができる「成長実感」を高める施策
企業が社員の成長実感を高め、定着率を向上させるためには、以下の施策が有効です。
①スキルアップの機会提供:研修や学習プログラムの充実させる
②フィードバック文化の確立:定期的な評価と具体的なアドバイスを提供する
③挑戦できる環境の整備:適度に難易度の高い業務を割り振る
④キャリアパスの明確化:将来の成長の道筋を示す
⑤小さな成功体験を積み重ねる支援:目標達成の機会を意図的に設計する

■まとめ
成長実感がある社員は、自己効力感の向上、エンゲージメントの強化、キャリアの見通しが立つことによって、仕事への満足度が高まり、長く働き続ける傾向があります。企業は、成長の機会を提供し、挑戦を後押しする環境を整えることで、社員の定着率を高めることができます。「10年定着™する会社」をつくるためには、単に給与や待遇を改善するだけでなく、社員が「この会社であれば成長できる」と実感できる仕組みを整えることが鍵となります。

「10年定着人材』採用成功セミナー
24時間受付・スマホからもOK 無料相談WEB予約24時間受付・スマホからもOK 無料相談WEB予約